■マイナスをゼロまで引き上げる美容
ここ数年、美容、特にスキンケアに気を使う男性が増えています。とりわけ20代以下の多くの男性にとって、スキンケアはすでに日常になっているといってもいいでしょう。女性と同じレベルとまでは言いませんが、彼らは歯磨きをするように自然に化粧水をつけ、クリームを塗っているのです。
20代以下の男性へのスキンケア習慣の浸透に対し、40代以上の男性の中でスキンケア習慣があるのは、「他人から見られている」という意識の高い、一部の人に限られます。それは、高度経済成長期における「身なりに構わず働くのが男らしい」という感覚が、まだこの世代では信じられているからでしょう。しかし、かつての働く男像はすでに過去のもの。今は、ビジネススキルに見た目がともなわないと、「身なりに構う余裕もないの? 」と評価が下がる時代。部下や同僚はもとより、上司にも女性が増えた現状を鑑みれば、これは当然の流れでしょう。過去にしがみついて新しい価値観=スキンケア習慣をとり入れずにいると、知らないうちに相手に悪い印象を与えてしまい、ビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。デキる男は、もうはじめているのです。
とはいえ、男性の美容は女性のそれとはいささか目指すところが違います。女性の美容が自分の見た目をプラスに見せるためのものだとしたら、男性の美容は今あるマイナスポイントをゼロまで引き上げるためのもの。ニキビで肌があれているのなら治し、肌が脂ぎっているなら抑える。相手に与える不快感をなくし、自分も心地よく過ごすためのものなのです。「美容」ではなく「身だしなみ」と考えれば、抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか。
「スキンケアなんて考えたこともない」という人も、心配する必要はありません。どんな男性もひげ剃りはするのですから、その前後に正しい洗顔や化粧水の習慣を組み込めばいいのです。ルーティンに落とし込むことができれば、スキンケアに割く時間はほんの数分。慣れれば面倒だと思うことすらないはずです。
写真では、初級、中級、上級と、レベル別におすすめの美容法を紹介しています。予備知識のない男性のためにアイテムもあわせてご紹介しますが、わからないことがあれば奥様や彼女に相談してもいいでしょう。美容に関しては、どんな女性も大先輩。きっとよいアドバイスを与えてくれると思いますよ。
■初心者:基本は正しい洗顔。それだけで美肌に近づく
【洗顔料】正しいお手入れ法
洗顔料はきちんと泡立てる。水と空気を混ぜるのがコツ。力まかせに顔をこするのはNG。人差し指、中指、薬指の指先でなぞるくらいに。
【化粧水】正しいお手入れ法
洗顔後は化粧水で水分補給。タオルで軽く押し当て水滴を取ったら、化粧水を手のひらの熱で顔に押し当てるようにして染み込ませる。
■中級者:目ヂカラアップさせて、徹夜疲れは見せない
【目元用美容液】正しいお手入れ法
薬指にクリームを取り、もう一方の薬指と合わせてなじませる。目の下の内側から外側へ、弧を描くように塗る。そっとなでる力加減で。
■上級者:しみ・そばかす、毛穴、シワ……全部消して若々しく
【BBクリーム】正しいお手入れ法
シワの部分は手で伸ばしながら、クリームを塗り込んで肌になじませる。結果はご覧の通り。健康的な肌色で、均一に整った。
■伊勢丹新宿本店メンズ館 人気アイテム10
男性ファッションの聖地では、美容に対しても意識の高い男性が集う。果たしてそこではどんな商品が売れているのか?
1.アラミスラボシリーズ
エイジ レスキュー(美容液/7035円)
2.アラミスラボシリーズ
マックスLS オーバーナイトリニューアル セラム(美容液/10500円)
3.クリニーク フォーメン
ロールオンアンティバースバイラント デオドラント フォーメン(デオドランド/2100円)
4.イソップ
レスレクション ハンドバーム(ハンドクリーム/2625円)
5.クラランス メン
モイスチャー ジェル S(保湿/5250円)
6.クリニーク フォーメン
スクラッフィング ローション 2.5(角質ケア/3570円)
7.ペンハリガン
ブレナムブーケ オードトワレ(フレグランス/12600円)
8.ジョンマスターオーガニック
ジン&セージ コンディショニングシャンプー(シャンプー/3045円)
9.モルトンブラウン
スマジンセンバス&シャワー(ボディーシャンプー/4200円)
10.イソップ
アンチーオキシダント トナー(化粧水/4410円)
※すべて雑誌掲載当時